船→陸 船から陸上への情報連絡先は、ほとんどが所属会社であるが、入出港及び貨物輸送に関する情報については、代理店並びに港運関係宛に情報連絡が行われている。
(機関部)
陸→船 陸上からの発信元は、所属会社、造船所及びメーカ等と多岐にわたっており、多方面から情報連絡を受けている。
船→陸 船からの第一報は先ず所属会社であるが、その後の詳細聞い合わせ等に関しては、造船所及びメーカ宛等が多くなっている。
(人事労務管理)
陸→船 陸上からの発信元はほとんど所属会社である。
船→陸 船からの情報連絡先は全て所属会社である。
2) 船舶間交信情報
通常航海に関する情報交換は、主として同じ会社に所属する両船が視界内に入ってからVHFを使用して行われるが、緊急、応急運用に関する情報連絡についてはMF/HF/VHF無線設備あるいはインマルサットを使用して交信が行われる。
4.6.3 船舶交信情報の重要性、緊急性等
(1) 情報の重要性、緊急性等の分類経過
船舶で交信される情報の定常性、緊急性、重要性及び機密性に重みを付けてみたらその情報の種類が分かり易くなり、使用される通信媒体の選択に参考となるのではないかということで、「表4-12」の情報項目に上記4項目の重みを付け整理したのが「表4-14 船舶交信情報の重要性、緊急性等」である。
緊急性、重要性等の有無だけの2点分類では完全に分類できるものではなく、ある部分では当然オーバラップするが、煩雑さを防ぐ意味で敢えて2点分類のままとした。
例えば、甲板部「B 入渠及び工事計画に関する情報」が全部非緊急情報とされているが、海難等の際の緊急入渠情報には緊急性があると言える。
また、海難事故、重大機関事故等に関する情報は関係者が発受信者の立場によって、機密性に関する要望は異なると思われるが、分科会委員のうち海技者の意見を主として取り入れてある。
情報の分類基準としては、上記4項目の他にも多々あるが次の3分類にも留意する必要がある。
「オリジナルデータ」 収集、蓄積された生のデータを言い、データ自身を情報として送受利用すると共にトレンドを監視する等がある。
「加工データ」 生データを加工、判断し新たな情報として蓄積、利用する。
「静的情報」 比較的変動の少ない辞書的な情報を言い、必要なときに何時で得られ、更新頻度は少ない。