「動的情報」 緊急情報のような突発的情報や常時変化するローカル的情報を言い積極的に情報源にアプローチする必要がある。
「受信完結型情報」 情報を受けて船上又は陸上で完結する性格の観測・記録するような範囲での受信情報
「相互対応型情報」 受信情報に対して反応・応答を要するもの、そのための返信作成作業を必要とする情報
(2) 情報の重要性、緊急性等について
1) 定常性
1] 陸船間の情報通信において、A通常航海、B入渠及び工事計画、D報告、E入出港(含停泊)、F貨物輸送に関する情報は甲板部・機関部共にほとんどが定常的なものであるが、C緊急、応急運用に関する情報については非定常的なものに属する。
2) 緊急性
1] 陸船間の情報通信において甲板部では、A通常航海の航海、積荷計画情報、E入出港(含停泊)の水路情報及びF貨物輸送の積揚荷計画の変更及び調整に関する情報とC緊急、応急運用に関する情報のほとんど緊急を要する情報である。
2] 陸船間の情報通信において機関部では、C緊急、応急運用に関する情報が緊急性を必要とする情報であるが、その他は非緊急性のものが多い。
3] 陸船間の情報通信において、人事労務管理に関するものでは、災害対応、船内労務トラブル及び労務紛争に関連する情報が緊急性を要するものである。
3) 重要性
1] 陸船間の情報通信において、甲板部では、A通常航海の航海計画、積荷計画、E入出港(含停泊)の入出港計画、補給計画、入出港検査、水路港湾、C緊急、応急運用の全て及びF貨物輸送に関する情報が重要な情報となっている。
2] 陸船間の情報通信において、機関部では、A通常航海の機関性能変化、燃料油・潤滑油補給とC緊急、応急運用に関する情報の全てが重要な情報となっている。
3] 陸船間の情報通信において、人事労務管理に関するものはほとんどの情報が重要な情報の部類になっている。
4) 機密性
1] 陸船間の情報通信において、甲板部では、船社の営業成績に直接関係するA通常航海の航海計画、積荷計画及びF貨物輸送に関する情報の全てが機密性大となっている。また、船社の信用問題につながるC緊急、応急運用に関する情報のほとんど全てが機密性大の情報通信になっている。
2] 陸船間の情報通信において、機関部では、B機関故障、緊急対応の機関故障に関する情報、重故障対応情報及び原因調査解析結果情報等部外者にあまり知られたくない情報通信が機密性大となっている。
3] 陸船間の情報通信において、人事管理情報は個人のプライバシーに関する情報や、また、部外者に知られたくない労務トラブル等の情報通信があるため、機密性大の情報通信が多くなっている。