(2) データベースシステムの設計
データベースシステムの設計は概念データモデルの作成作業に加え、適用業務要件(特に処理効率)の面から見直して、より実際的なデータベースを構築する作業を含んでいる。
1) 概念データモデルの作成
概念データモデル(ER図)の作成手順には、トップダウンアプローチとボトムアップアプローチの2種類があるが、理想型の概念データモデルを作成するのが狙いであるトップダウンアプローチについて述べる。
トップダウンアプローチでの概念データモデルは以下の手順で作成する
1] エンティティの識別
トップダウンアプローチでは、企業戦略や目的をもとに、それらを実現するために必要な、基本活動と情報要件から企業データモデルを作成し、この企業データモデルから適用業務データモデルヘと展開しながらエンティティを識別する。
しかし、トップダウンアプローチだけで、全てのエンティティを洗い出すのは困難であり、時間のかかる作業であるため、ボトムアップアプローチを併用するのが現実的である。