(3) 次期Sea-NACCS開発基本方針
1) 開発基本方針
1] 対象業務の拡大
輸入:入港から貨物の船卸し、輸入申告・許可、国内への引き取りまで
輸出:貨物の保税地域への搬入から輸出申告・許可、船積み、出港まで
の一連の税関手続き及び各種情報照会等、159業務への基本仕様が確定している。
2] 企業内システムとのEDIの推進
3] 国際EDI標準(UN/EDIFACT)を採用
4] ペーパーレス化の推進
5] 柔軟なシステムの構築
通関制度の変更等に柔軟に対応
輸出入及び港湾諸手続関連システムとの連携
信頼性、経済性の追求
(4) EDI(Electronic Data Interchange:電子データ交換)概要
1) EDIは、電子的なデータ交換の方式であり、物流EDIは効率化・高度化する物流分野での対応に必要な物流情報システムを支える運用技術として重要であるといわれている。ここでは、その概要を説明する。
EDIとは、
1] 広く合意された標準的な規約を用いて
2] 異業種間で
3] 商取引データ(ビジネスドキュメント)を
4] コンピュータ間で
5] 通信回線(ネットワーク)を介して、交換すること。と定義される。
この中で「広く合意された標準的な規約を用いて」とは、標準的なプロトコルで取引を行わないと一般にEDIとは言えず、EDIは多数の企業間で共通の基盤上に立つことによって発展していく。前提となる規約が標準化されていることが重要である。
次期Sea-NACCSでは、Sea-NACCS EDI標準とUN/EDIFACT標準の2種類の電文がある。