2) 次期Sea-NACCS開発スケジュール
構築は平成11年10月からの稼働開始に向け着々と作業が進められている。公表されているスケジュールによると、平成10年11月以降の予定は、
1] EDI詳細仕様は既に確定
2] 参加意思確認関係説明会、第二次参加意思確認
3] 利用料金提示(暫定料金、確定料金)
4] パッケージソフト(通関情報処理センター提供)受付、配布
次期Sea-NACCSでは、業務詳細仕様にて規定されたSea-NACCS EDI標準対応の全業務に対応するパソコン用パッケージソフト(OS:Windows95及びNT Workstation4.0または、その後続OS)を有償提供する予定となっている。
5] 接続試験(平成10年10月以降段階分けされて接続試験が行われる)
次期海上システムヘの参加を予定している利用者の企業内システムと次期海上システムセンターホスト(サブセンター)間で、メッセージの交換が支障なく行われることの確認を目的に、下記接続テストが行われる予定。
・ 第一段階:プロトコルレベルテスト(電文の送信及び電文の取り出し確認)
・ 第二段階:電文フォーマットテスト(電文フォーマットが正しいかどうかの確認)
・ 第三段階:業務処理のテスト(正常に業務処理がされたかどうかの確認)
・ 総合運転テスト:機能確認テスト等(実運用に即した形態で、システム全体の機能確認及び利用者の習熟訓練)
6] 移行関係説明会
7] 稼働開始(平成11年10月)
3) 関連業界動向
「電子情報処理組織による税関手続きの特例法等に関する法律」(通常「NACCS特例法」と略称、昭和52年5月法律54号)成立)が改正される予定であり、より一層規制緩和が進み競争力が要求されること、並びに次期Sea-NACCSを業務合理化のチャンスと捉えた関連先は、自社側業務の見直し・改善を含め、既に次期Sea-NACCS活用に向け着々と整備を開始している。
一方、各コンピュータメーカは、顧客側自社のデータをSea-NACCSのEDI電文か、EDIFACT電文にデータ変換できるトランスレータやトランスレータ・通信ソフト・データ集配信を統合したパッケージソフトの開発に着手している。これらの機能(スケジューラによる自動送信・自動受信、通信・変換・集配信の各処理の管理、メールボックス・フォルダ・ログファイル管理、他アプリケーションとの連携、各種エラー処理等)を有効利用することで、より作業の効率化・高度化が図られることになる。