4.2 情報通信システムの運用と情報管理
4.2.1 情報システムに関する乗船調査
(1) 調査員
菅原 小五郎第2分科会座長、田村 彰久事務局員
(2) 調査期間

(3) 調査対象船
船主 大阪商船三井船舶(株)
船名 さざんくろす丸
・ 第4種近代化船(洋上メンテナンス実施船)
・ 日本国籍船 豪州航路コンテナ船 2,020個積み
・ 運航要員 11名(日本人)
・ メンテナンス要員 6名(フィリピン人)
(4) 航海スケジュール
一航海につき 全日数=約40日、航海日数=約33日、停泊日数=約7日、寄港数=9港
(5) 船内情報処理システム
・ 公用としてノート型パソコン4台(船橋、無線室、事務室)あるが、船内LANは構築されていないためそれぞれ単独で使用していた。その他に私物のパソコン各自持っていた。
・ S/B時等における船内情報連絡は、船長以下全員トランシーバー所持しており、全てトランシーバーで行っていた。そのため船内各所にアンテナが設置されていて、船内どこでも送受信は可能となっていた。
(6) 情報通信関係〔一航海の(約40日)平均本船発の通信数〕
無線電信なし(GMDSS対応設備のみ)
国際VHF電話運航で常時使用
電話(インマルA)公用は至急の要件に使用する程度、私用は数通
船舶電話(N-STAR)日本近海で使用、公用30〜40通
テレックス(インマルA)20〜40通
ファクス(インマルA)40〜60通
電子メール(インマルA)60〜80通(朝・夕1日2回メールボックスにアクセスしてメールの有無確認)
(インマルAのテレックス、ファクスの使用通数は電子メールの使用を始めてから減少傾向)
(テレックス、ファクス、電子メールはインマルA経由のみで、N-STAR経由の設備なし)