日本財団 図書館


4.1.3 陸上情報システムの提案

(1) 陸上情報システムの機能

陸上情報システムの機能(図4-2の右下)は、システムの役割を満たす次の五つから構成される。

・ 情報収集支援機能

・ 情報綜合化機能

・ データベース機能

・ ユーザインタフェース機能

・ 通信機能

各機能は組織内ネットワークで結ばれており、組織内データベースはデータベース機能と直結されている。五つの機能は、それぞれ船舶情報システムの機能と対応しており、基本コンセプトの機能フレームの共通化を満たしている。

1] 情報収集支援機能

情報収集支援機能は、次の三つのサブ機能から構成される。

・ 航行情報収集機能

・ 交通管理情報収集機能

・ 運航管理情報収集機能

航行情報収集機能は、船舶の動静や状態を追尾するために各船舶から航行情報通報を収集、記録を行う機能である。

交通管理情報収集機能は、交通管制情報などの船舶の支援情報を収集、整理する機能である。

運航管理情報収集機能は、般用品の管理、発注情報を収集や保守、整備状況に関する情報の収集、労務管理に関する情報の収集、整理を行う機能である。

2] 情報綜合化機能

情報綜合化機能は、次の三つのサブ機能から構成される。

・ 運航状態監視機能

・ 運航状態把握機能

・ 運航状態再現機能

運航状態監視機能は、航行情報をもとに各船舶の運航状態を監視する機能である。運航状態の監視対象としては、

・ 船体

・ 積荷

・ 航行環境

があげられる。運航状態は衛星通信を介して常時遠隔監視し、異常や故障の予兆が見られれば陸上の運航者が診断し、直ちに支援者や部品を港に届けるなどのサービスが可能である。

状態の監視には、

・ 状態データの記録

・ 正常異常の判断

・ 状態の予測

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION