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・ 陸上情報システム

・ 通信システム

から構成される。

船舶情報システムは、

・ 航行環境の情報収集、把握

・ 航行環境の評価

・ 自船状態の監視

・ 自船状態の把握

・ 自船の行動制御

・ 行動判断と行動支援

・ 当直監視と支援

・ 運航記録

などを行う。

陸上情報システムは、

・ 航行支援

・ 船舶交通の管理、運用

・ 運航管理

などを行う。

通信システムは、次のように分類される。

・ 船内通信

・ 衛星通信

・ 陸上通信

船内通信はすべて船内LANを通して行われる。陸船間の通信には衛星通信を用いる。また、陸上では船社等の組織内ネットワーク、業界内のエクストラネットおよび一般通信としてのインターネットを用いる。

情報システムを提案、構築する際、そのシステム化に大きく影響するのが船舶情報システムと陸上情報システムをつなぐ衛星通信能力である。陸船間の通信が陸上通信のように多様で十分な容量を持つならば、前述の七項目のコンセプトを満たすシステムの構築が可能である。しかし、現状の通信能力から将来を推定しても、コンセプトをすべて満たすための通信容量は望めない。そこで、通信の利便性によるシステム化レベルを設定し、各レベルでのシステム構築に関して検討することが必要になる。ここでは、近い将来を想定したレベル-1、十分な利便性を享受できる将来を想定したレベル-2を設定することとした。それぞれのレベルの通信に関する特徴を以下に示す。

1] レベル-1

・ 情報の完全電子化

・ 静止画(画像、図面)伝送

・ 電子メールの利用

2] レベル-2

・ マルチメディア対応

・ 即時情報通信

 

 

 

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