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4] 既存システムとのシームレスコネクションが可能である

5] 適度な分散処理とし、運用管理者の障害時の負担を軽減する

6] 綜合システム化を計る

7] 機能フレームの共通化を計り、パッケージソフトウェア化する

第一番目の、運航者オリエンティドなシステムとは、利用者である海上運航者や陸上運航者の立場に立ったシステムであり、システムに利用者が合わせるといったことがないようなシステムをいう。また、ユーザフレンドリーなインタフェースを備え、操作の統一性が保たれているようなシステムをいう。

第二番目の、情報の完全電子化とは、情報がすべてコンピュータ上で処理され、通信システムを使って伝送されることを意味する。このためには、

・ 情報のコード化

・ 静的なデータ入力のシステム化

・ 音声入力に代表される動的なデータの入力

・ 運航実績等のデータを自動蓄積できるシステムの導入

・ データベースシステムの整備

・ 陸船間の通信機能の拡充

などが要求される。

情報を完全に電子化することによるメリットとして、

・ 加工性の向上

・ 蓄積性の向上

・ 伝達性の向上

があげられ、デメリットとして、

・データ/情報の可読性の低下

があげれられる。

第三番目の、マルチメディア対応には、

・ 数値データや文字データに限ることなく、音声、画像、映像データの転送

・ 音声データに対しては、音声認識と内容の要約

・ 画像、映像に関しては、ある程度の認識、理解

などの機能が要求される。

第四番目の、既存システムとのシームレスコネクションは、従来のシステムや測定機器システムとの円滑な情報伝達、変換を行うためのものである。提案する情報システムと既存の周辺システムの基本設計コンセプトが統一されていることが望ましいが、船舶のライフサイクルや海運界の産業構造から考えると無理がある。このため、既存システムとの融合は重要な課題となる。

シームレスなコネクションには、

・ 船内LANの整備

・ 衛星通信の利便性向上

・ インターネットの利用

・ WWW技術を利用した情報検索

などの機能が必要である。

 

 

 

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