計画フェーズはニーズ分析から新システムのあるべき姿を描き、既存システムや類似システムとのギャップからその解決策を導き出す。そして、設計フェーズ以降の実現化計画を立案する重要なフェーズである。
構想立案ステップでは、ニーズによりシステム課題を明らかにする。この課題を検討し、新システムの必要機能を見出し、本来あるべき新システムの姿を表す。
調査分析ステップでは、新システムの姿と調査によってとらえた既存システムや類似システムのギャップとその原因を検討し、原因を解決する対策案を出す。
基本計画ステップでは、新システム案としてまとめ、実現化計画を立案する。
2] 設計フェーズ
設計フェーズは、
・ ロジカル設計
・ フィジカル設計
の二つのステップに分けられる。
ロジカル設計は、ユーザ側の立場からみた設計で、コンピュータの制限にあまりとらわれないようにしなければならない。フィジカル設計は、システムの仕様を確定し、ハードウェア、ソフトウェアを含めたコンピュータシステムを最大限に活用することを考える。
概要設計(ロジカル設計)ステップでは、使用するコンピュータとはなるべく独立した立場でシステム機能を細分化し、それと並行して入出力を確定し、論理データ設計を行う。
詳細設計(フィジカル設計)ステップでは、プログラムの機能、構造を決定し、入出力仕様、物理的なデータ設計を行い、システム仕様を確定する。
3] 開発フェーズ
開発フェーズは、
・ プログラミング
・ テスト
の二つのステップに分けられる。
開発フェーズでは、プログラミングからテスト完了まで、システムが間違いなく動くことを確認する。プログラミングのステップでは、プログラムの内部論理を明確にし、コーディングを行う。テストのステップでは、テスト仕様に従い、プログラムの単体テスト、サブシステム内外の結合テスト、システムの負荷テストを行い、綜合テストを順次行う。
4] 運用フェーズ
運用フェーズは、
・ 移行
・ 評価
・ 運用
・ 保守
の四つのステップに分けられる。
運用フェーズでは、移行から本番そして運用に至る一連の作業からなり、システムが当初予定の目的を達成したか否かを評価し、運用、保守を行う。