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(3) 特に広島県西部・山口県東部地区で取り組むべき方策

 

13] 標準化船の共同企画・設計プロジェクトの実施

[趣旨・目的]

内航海運では、景気の低迷、荷動き量の停滞を背景に、船主が船価の安さへの志向を強めており、ローコストの標準化船へのニーズが高まっている。また、近い将来、中国等の安価な船舶が日本の内航船として輸出されてくる可能性も否定できないことからも、中小造船・舶用工業の事業者の間で、より抜本的なコストダウンを図るための論議を徹底的に行う必要性が高まっている。

一方、標準化船の採用については、広島県西部・山口県東部地区では大部分の中小造船所が取り組み意向を持っており、広島県東部地区を含め、舶用工業事業者や内航海運業者の集積度も高いことから、共同的な取り組みについて高いポテンシャルを有している。

そこで、広島県西部・山口県東部地区を中心に、広島県東部地区の事業者などと連携しながら、標準化船の企画・設計について共同プロジェクトを実施し、建造工法の共同開発等の取り組みも並行して行いながら、標準化船の建造を推進する。

[概要]

○ 中小造船所が中心となり、舶用工業事業者、船舶設計事業者、内航海運業者とともに、標準化船の共同企画・設計のプロジェクトチームをつくる。

○ 広島県東部地区を中心に進める舶用機器の標準化事業の取り組みなどと連携しながら、標準化船の企画・設計を検討する。

○ 企画段階で内航海運事業者をはじめとした顧客のニーズをできるだけ汲み取り(プロジェクトチームに参画)、販売の促進を図る。

 

[方策のイメージ]

標準化船の共同企画・設計プロジェクト

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