10] 造船・舶用PRイベントの開催
[趣旨・目的]
造船・舶用工業のイメージアップを図るため、さまざまな造船・舶用のPRイベントを開催する。地元の小中学生や工業系学生を中心に、ものづくりの楽しさ・すばらしさ、船造りのロマンをPRするとともに、工場で働いている従業員の意識の活性化を図る。
また、イベントを通じて地域住民との交流を促進し、親近感の向上を図るとともに、地域住民や地元自治体に対して、地域社会における基幹産業としての位置づけ、存在感をPRする。
[概要]
○ 海運支局のエリアをベースに、他のエリアと連携しながら、イベント内容の募集・選定、開催・運営等の作業を行う。
○ PR効果の向上を図るため、可能なものついては定番化し、定期的・継続的に実施する。
○ インターネット等の情報ネットワークを活用しながらイベント情報発信の多様化を図る。
○ 「瀬戸内しまなみ海道」の開業イベントなど、特に海との関わりの深い他のイベントとの連携を図り、イベントのネットワークづくりを進める。
○ ある程度の集客が見込める場合は体制を整備し、産業観光への展開を図る。
[PRイベントの例]
・ 船造りコンテスト
工業高校の学生や工科系学部の大学生を対象に、ものづくりの体験学習の一環として、船造りコンテストを行う。資材や場所の提供は中小造船所の協力を仰ぎ、造船所の従業員がアドバイスを行うなど、学生たちとの交流も深める。
・ 造船所の絵画・写真コンテスト
瀬戸内海や日本海の沿岸部を象徴する情景の一つとなっている、造船所のドックやクレーンをテーマに、絵画・写真コンテストを開催する。造船所や橋などの人工美のテーマと、多島海などの自然美のテーマの競演により、PR効果の向上を図ることも考えられる。
・ 進水式イベント
地元の小中学生や親子連れを進水式に招待する。また、日頃海との関わりが少ない山間部の小中学生も併せて招待し、船に親しんでもらうとともに、沿岸部と山間部の小中学生の交流を深めてもらう。
・ 造船所見学
地元の小中学生の社会見学や修学旅行生、各種見学ツアーなどを対象に、造船所見学の受け入れ体制を整備する。単なる見学ではなく、船舶建造、修繕業の現場体験などを通じて船舶の安全確保の仕組み、最先端の技術を学ぶ機会や、現場の従業員と交流する機会を設ける。また、PR効果を高めるため、自動車工場をはじめとした他産業の工場見学とのネットワーク化を図ることも考えられる。