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三井造船開放の特許活用しよう―玉野の鉄工メーカーなど(研究会スタート)  98/11/21 山陽新聞

中国通産局と玉野商工会議所は、三井造船が開放した50項目の特許を有効活用するための「特許研究会」を玉野市内の鉄工メーカーなどで発足させ、20日、同市築港の日の出ふれあい会館で初会合を開いた。

同研究会は、大企業が持つ特許のうち、十分利用されていない特許を開放、活用することで地域の中小企業やベンチャー企業の技術開発、新規事業展開などを支援するのが狙い。

初会合では、同市内をはじめ、岡山、倉敷市内の機械製造、コンピューターソフト開発などの技術担当者ら約30人が参加。三井造船技術本部の下津正輝部長が開放する意思のある特許について説明した。同社の開放特許は、輸送機械、バイオ・食品、材料、制御機器、エネルギー・環境など7分野。初回は、大豆から豆乳とおからを抽出分離する簡易装置・細管内部の耐摩耗性を高めるコーティング技術の2テーマについて、開発目的や技術概要の説明があり、出席者が技術のポイントや効果などを勉強した。

同研究会は今後、月1回のペースで開くことにしており、会員の希望が多い分野の開放特許を中心に研究、自社での応用策などを探る。

中国通産局の遠藤三男特許室長は「開放特許の文献資料だけでなく、特許を提供した企業の技術者を交え、より詳しく情報交換してもらうことで、開放特許の有効活用につなげてほしい」としている。

 

 

 

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