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(5) 将来像「グローバル産業」を実現するための方策

将来像「グローバル産業」を実現するための方策について、2つの基本的方向に基づきながら以下のように設定する(各方策のカッコ内は対象業種及び地区を表す)。

 

[方向1]] 海外への情報受発信機能の強化

○ 海外への情報発信機能の強化 (造船・舶用/中国地区全体)

インターネット上に、業界共同のホームページを立ち上げ、各事業所の企業概要、事業内容、所有設備などの情報を発信する。これは、中国地区内の造船・舶用工業の横の連携の強化や、造船・舶用関連の情報収集力の強化を主な目的とした「造船・舶用情報ネットワーク」の整備と並行して進め、関連ホームページとのリンクによる検索機能の整備も図る。

また、英語をはじめ、アジア各国の言語で作成された企業パンフレットを共同作成し、関係諸機関を通じて配布することも検討する。

◎ 海外情報収集システムの整備 (造船・舶用/中国地区全体)

海外に営業拠点や情報収集・発信拠点を設けているジェトロ、商社、銀行、自治体等に協力を要請し、これらの海外拠点の駐在員に情報収集業務を委託することによって、海外の情報収集ネットワークを整備する。

また、広島大学をはじめとした関連研究機関等との協力・連携のもと、これらの機関が海外で行う現地調査に参画し、現地工場の視察、ニーズ調査、技術研修などを行う。

 

[方向2]] アジア等に対する海外売船の強化

○ アジア等に対する新造船の企画・開発 (造船/中国地区全体)

アジア諸国では河川輸送が重要な役割を担っており、こうした需要に対応した、水深の浅い河川でも使用できる貨物船・タンカーや、近海船としても使える船など、船舶を使用する現地での使用条件に応じた新造船の企画・開発を推進する。

◎ 中古船の改造・海外売船システムの構築 (造船・舶用/中国地区全体)

造船所及び舶用工業事業者が中心となって新たな事業会社を設立し、ここで、中古船の買い入れ、改造、海外売船までを一体的に行うことによって、中国地区全体での供給体制を整備し、中古船改造工事量の確保、海外への売船ルートの確保を図る。

 

 

 

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