(3) 保税輸送の特徴
1] 承認手順の相違
中国の場合、輸出入者は申告を行うための所定税関を持たなければならない。この所定税関は通常、輸出入者の存在する場所を管轄する税関であるため、内陸に立地する企業の所定税関は、内陸税関であることが一般的である。したがって、港頭地区(あるいはメインポートの税関)は内陸税関までの保税輸送の申告税関である場合が多い。
中国の保税輸送は、まず着地税関の保税輸送許可が必要である点で、日本の保税輸送と大きく異なっている。そのため保税許可取得までに手間と時間を要しやすい。