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2] 武漢

・ 上海からの距離は約1000kmであり、現在でも自動車輸送を行うには長距離であり、信頼性・安全性の観点から不安材料も払拭できない距離といえる。

・ しかし、近年では上海からの自動車輸送が活発に行われるようになっている。上海から南京を経由して合肥までは高速道路が完成している。合肥以降武漢までの道路は高速道路規格にないものの、武漢まではボルボ等の11トン超の大型車両での輸送が可能となっている。

・ したがって所要時間も2〜3日を想定することが可能になった。そのため、日系荷主企業も自動車輸送を利用するケースが増えている。

・ このように運賃等コストの問題を別にすれば、武漢は上海からの自動車輸送圏内に入ったと判断できる。

3] 重慶

・ 上海からの距離は約2400kmであり、自動車輸送にとっては長距離といえる。上海からの自動車輸送は、まだ武漢以降のインフラ等の問題もあり、日系企業のメインルートにはなっていない。日系乗用車メーカーの日本からの輸入は主に鉄道輸送がメインルートとなっている。

・ 自動車輸送の実態としては、武漢まではボルボ等の11トン超の大型車両で輸送され、国産の8トン車等に積み替える方式が採用されている。

・ 積み替え等の問題もあり定時輸送は難しいが、所要時間としては5日から8日程度が想定される。

 

 

 

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