日本財団 図書館


4. 長江流域をモデルとした自動車輸送の発展

 

ここでは自動車輸送の現状の発展度合をみるために、上海から長江流域の南京、武漢、重慶へのアクセス状況を調査する。

これらの都市へは長江を利用した内陸水運、上海や香港等からの鉄道輸送、自動車輸送とそれぞれアクセスが可能な地域であり、自動車の競争力を図るモデルとなり得ると考えられる。

 

058-1.gif

1] 南京

・ 上海からの距離は約400kmであり、80年代後半では、自動車で輸送するか、他の輸送モードを利用するかの微妙な距離といえた。

・ 96年9月に上海─南京の高速道路が完成し、自動車輸送のアクセスが良好になったため1日以内でドアデリバリーが可能な状況になっている。

・ そのために、南京港のコンテナ取扱量も97年には96年より減少傾向をみせ、水運貨物が自動車輸送にシフトしたことがうかがえる。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION