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(6) 情報・トレース

中国の鉄道においては、情報トレースは不可能であるといわれていた。事実、輸出入貨物については通関システムとの連動等の問題があり、現状では難しい。

トレースを行おうとすれば、到着駅を遡りながらの電話等の手段に頼るよるほかはない。服務公司経由でも手間や時間をかければ可能である。しかし、以前なら服務部門も鉄道部内の組織であったため、この方法も比較的容易であったが、現在別組織になったため連携を取りにくくなった側面を否定できない。

一方、全国60以上ある一級駅や特級駅ではパソコンも導入しており、小口貨物のトレーシング(貨物が到着しているか否かの確認)が可能である。また、貨物が到着した場合にポケベルにメッセージを入れる、あるいは電話へのインフォメーションサービス等のサービスも導入され始めている。

しかし、一般的には中国荷主からの貨物トレースニーズは少ない。十分な余裕時間を見込んで引取に来るため、確認システム等が必要となることは稀といえる。

 

 

 

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