1] 運行
五定列車のダイヤと運賃の設定は、鉄道部より上位の国家機関である国務院により決定された。したがって、鉄路局等の現場のレベルでの需要に応じた編成ではなく、かなり政策的なダイヤ決定がなされたといえる。
98年10月1日時点で五定列車は76ルートあり、全国の主要都市を網羅している。76ルート中15ルートは、国際列車(天津、連雲港、広州から阿拉山口といったルート)であり、その他に港と内陸あるいは国内主要都市を結ぶルートが設定されている。
しかし、五定列車は貨物量の多いところについてはスケジュール通り走行しているが、貨物が集まらないと運行されないケースもある。現地ヒアリングにおいても港湾(上海、天津等)から内陸への貨物は比較的運行されているが、内陸→内陸あるいは内陸→港湾といったルートは貨物量の集荷が難しく、スケジュール上は存在するものの運行していないものも存在する模様である。
次のような五定列車がスケジュールとおり運行している路線である。