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で、数億年から新しいとこですと、ODPが殆ど1000年位から2億年位迄の連続的なデータを採ることが出来るようになって、しかし、ハイエータス等という様な問題が有りますから、そこでも欠損が有ります。さらに最近は氷床であるとか、非常に堆積速度の高いsediment layer(堆積層)を掘る事に拠って、ダンダン最近は過去の気候の状態が分かるようになった。これは地震のfrequencyとmagnitudeのdiagramとよく似ているんですけれど、近い所は連続コアが有るんですが、ダンダン遠くに行くとダンダン、バラバラになって何をやっているのか、よく分からない、という様な事になって居る訳ですね。それが1つの問題。

もう1つ、私が感じた事は、ODPという現在のプログラムは、始まって一番最初の精神。それは、気候変動という問題、ガスハイドレートという問題にも、勿論中心はあるでしょうけれども、その1番最初にあったのはマントルを掘り抜くというそういう約束だったはずなんですよね。それが技術、それから資金、それから船の持っている力の弱さでしょうね。こういうものに拠って、中々到達できないまま30年以上が過ぎてしまった。やっぱり我々としては欲求不満の問題が1つですね。例えばseismogenic zoneとの斗いに於いてもマントルの例えばsolid state physicsが良く分かっていないと、破壊の問題を理解する事も出来ない。ですからやはりマントルに到達する事が必要だ、と言う様な事も、いつまで経っても出来ないなーという事で私ども非常にfrasutoretionを持っていたと正直に申し上げたいと思います。近頃、私どもの国の中でも、日本の事ですが、localあるいはdomesticなお話になって申し訳ないのですが、グローバルな気候変動なり、地球のダイナミクスを研究しようと事になりますと、やはり何らかのinfra-stractureが要る。その1つが大平洋を渡るケーブルを使った観測システムの整備であり、あるいはseismogenic zoneに於けるケーブルを使って地震観演出システムを使った整備であり、あるいはJR号の能力をはるかに超えるような掘削船を造るという事もinfra-structureの1つであります。

 

(OHP-6)

これは全くハードウェアの話であります。チョットこのスライドをお願いします。

ここから先は、私これ以上大きな事を言うのを止めまして今ここにご出席して下さっておられる皆様に、現在我々がどこに居て後、どういう難しい問題が残っていて船を造った後、それを運転して科学をやるためにどんな事が目の前に控えているかと言う事を簡単にお話しておきたいと思います。

先程から盛んに議論がございます様に我々は右軸の方でinternationalizationをやらなくちゃいけない。それから左の下の方に色々な計画、コミュニティーの間の調和をとらなくてはいけない。それから研究テーマと言うものが有りまして、要するにこう言う3次元構造で動いている訳ですが、例えばJAMSTECという団体を取ると、そのsubjectは海の研究で、コミュニティーは1つですから、あの1枚の板の、さらに直線の1本にしかならないですね。どこか。ですけれどglobalにモノを考えるためには、これを立体的にちゃんと研究もし、運転もしなくちゃいけないんですが、ODPにしろ、IODPにしろ、それを斜めに貫くような、そういう体制、研究指向性で今迄やって来てる訳です。これをさらに強化するという事が大事であるという事は、先程皆様がお話して頂いた通りの問題であります。

 

(次のslideをお願いします)(OHP-7)

国際的であるという事は、研究テーマが国際的である。個人の交流が国際的である、あるいは知識の共有が国際的である、あるいは日本から偉い学者がいっぱい出る様になって、良くしゃべれる様になって英語が上手くなった、と言うのも確かに必要なんですけれども、今、左の方にあるODPはもう確立して、チャンと独立して組織として動いている訳ですね。お金を作る所があって、それをhandleする所があって、船を動かす所があって、これを助ける計測会社、それから船を動かす会社、それからこの右側について居るJoidesというのが一番大事なんですが、それを動かすための科学者の集団、この下には膨大な人的資源がくっついて居る訳です。はたして日本はこれから出来るか?それに追い着くためにはどうしたら良いか、という訳で、OD21サイドも、これに相当する様な体制をとらないといけない。

 

 

 

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