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(Burkes)

今、東先生がおっしゃった事についても同感でございます。非常に重要な事をおっしゃっている訳ですけれども、しかしながらまだ触れていない事なんですけれども、これはtime scale、つまり年代の同定の事です。つまり色々な環境で適用されております掘削技術は、これは見ている期間が短かったり長かったりする訳ですが重複しています。私がすごく気が付いている事ですけれども、こうした一つの環境の中で、同定されている年代を別の地域の年代での関連性という事をやりますと精度が落ちるという事です。これは例えばプルームの上昇流ですね、これはアフリカに於けるプルームの上昇などは、フランスなどで研究されている訳ですけれども、これは3,100万年前のこのプルームの上昇が見られている訳ですけれども、これはC14の技術を使って、この年代の同定を行っている訳です。で、これは例えば今回あるいはイデイワ湾などで行われている堆積物との年代の関連で見ますと、石油業界の資料が必要になる訳でして、そこで化石などをベースに年代の同定を行う訳です。そうしますと、この堆積物の精度があまり高くない訳ですから、このどうしてもデータの精度が落ちてくる訳です。従って我々は他の科学分野の専門家とも協力をして、そして各年代の相関関係を研究する必要があると思います。

もう一つ、気候変動、特に何億年前に於ける気候変動という事を見た場合には、非常に所要期間があって、このパラメータが全て同じっていう事になる訳です。というのは例えば実際に直接化石からですね。この気温などを予測するという事は時間が掛かりますし、また短期的には不可能であります。従って、ある程度前提条件を持って研究を行わなければなりません。この地球のダイナミクスの中で非常に長期間に渡ってこの気候が安定していた理由というのは分からない訳です。ですから色々なtime scaleを使う事によって、一つのtime scaleの下で研究を行っている人達は、自分達の持っているデータの精度の低さについて認識している訳です。ところが別の地域あるいは自分達の研究分野以外の年代などを利用する時には、その精度のレベルがなかなか認識されていないのです。特にこの氷床などから採ったサンプルなどの研究に於いては、ちょっと地域が異なりますとこの精度についての認識が分かりません。例えば北大西洋などの氷床などのサンプルは素晴らしいデータを表しているのですけれども、この最後の間氷期は12万年前の時期などは、大西洋の堆積層などを見ると、状況が分かるんですけれども、氷床に関する理解を深める事によって年代を特定出来る訳です。やはり地球科学というのは時間を研究している訳で、年代同定も非常に重要なトピックになっている訳ですから、時間関係の同定に於ける協力が非常に重要である事を申し上げたかったのです。

 

(Briden)

どうも有り難うございます。出来れば私の方からもこの非常に精度の高いhigh-resolution(高解像度)のある研究というのは非常に重要であります。これはつまり白亜紀などの科学者の専用の分野でないという事です。これは地質学ではこの様な解像度を得る事は不可能であるという風に考えている訳ですけれども、しかしながらこの様な先入観を持ってはいけない訳です、これはやはり地質の記録というのは非常にバラバラの状況で存在している、ところがこれのsequenceを見ると、これにはですね、非常に素晴らしいデータが含まれている訳であって、このsequenceのhigh-resolutionといってもそのレベルが非常に高いレベルで保存されている訳で、一億ないし二億年前迄のデータが精度が高く保存されている訳ですね。やはり最近の岩石学は白亜紀などに関する研究から非常に高解像度の高いデータが得られている事が言えると思います。もう一度このtime scaleの話、時間の同定、そしてそれに関する協力の必要性については私の方からも言及させて頂きます。この掘削研究者などが学んだ事は、このglobal networkを利用する事によって、ultra-resolution超高解像度を用いたデータを堆積物の記録から行う必要があるという事です。氷床科学者は成功裏に高解像度のある回収をしております。例えばこの火山の灰を用いまして、この氷床との相関関係を説明されております。こうした学際的な協力関係を進める事によって、これらの分野に於て非常に研究が促進されます。この記録については、我々の中で色々議論をしてきた訳ですけれど、末広教授がおっしゃった事はこのODPの掘削の科学とこの非常に広範囲な地球科学の関連性を強調したいという風におっしゃっていましたけれども、これは今日の金森先生の素晴らしい講演によって、この取り組みが促進されたと思います。即ちこの協力的な事なんですけれども、これは即ち、地震学に於て各特定地域から得られた色々な特徴が異なると非常に複雑であるといった風な講演内容でありましたので、非常に良かったと思います。

 

 

 

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