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二日間初めて日本の人達が様々なこの地球科学で何が行われているかを知る機会だったと思います。で、例えばコアが氷床から採取されたり、湖沼の堆積物、あるいは陸上とか、あるいは海底から採られたものをどうやって使うかという話があった訳です。ですからこの様な科学というものは、非常に社会的に関連しているという事を知らなければいけない訳です。普通の人達が関心を持つ、例えば自然災害の軽減とか、将来の人類の防御といったような問題にも関わってきた訳です。これらの問題が現在お互いに相関しあっていると、で、科学と社会と言うのは益々お互いの関係が近づいてきている、私の意見では非常に近づいていてきていると言えるんではないかと思うんです。ですから、日本人の代表として、またこの様な事が日本で行われるという事は非常に嬉しい訳ですね。恐らく非常に大きなスケールでは初めてだと思うのですが、OD21の機会にこういう事を聞く事が出来たと、OD21というのは大きなライザー掘削船を建造するのが目的では無い訳です。恐らく新しいこの科学、サイエンスの始まり、幕開けだという訳です。掘削というものを一つのツールとして使う幕開けではないかと思います。ですから私、大変印象深く聴きましたのは、日本がこの様な会合というものを開催して、科学者やその他の人達を世界中から招聘して、新しいサイエンス、科学を始めようと、そういう気持ちに関心した訳です。日本は長年掘削を行ってきました。これは一つ特化された気持ちでやってきた訳です。例えば幾つかの政府の資金調達を受けた資金(fund)、日本石油公団とか金属掘削公団、あるいは原子力(動燃が今名前を変えましたけれども)サイクル開発機構ですか、そういう形でNEDOも関わってまいりました。地熱という分野で関わってきた訳です。ですから掘削には長い歴史があります。で、今朝も話が有りました様に、最高温の記録、これは大陸掘削に於て日本の葛根田の地熱で500℃という形で達成された訳です。で、最も深い掘削孔6300mと聞いております。ですから、技術の歴史は長い訳でありますし、また聴衆の中の皆様の中にも色んな掘削プログラムを行っていらっしゃる方が居るんじゃないかと思う訳です。ですから科学界の人を纏めるというだけでなく産業界の人もそこに巻き込んでお互いに支援しあうという事が重要であると思います。科学技術という観点ではなくて、さらに既に日本に有ったプログラム、あるいは海外に有ったプログラムというものを使って、既存の掘削のやり方というものを新たな科学的な目的に使うことによって、科学的な業績を高める事が出来るのではないかという風に思う訳です。それには非常に小さな資金の追加で出来る訳で、出来るという可能性も出てくる訳です。ですからモランさんがおっしゃった様に、産業界との協力という事に関連してですが、この様な協力というものを既存の政府の努力、その他の中で行って言ったらいいのではないかという風に思います。

 

(Briden)

官学の境界であるとかその様な事に関しましては、後で詳しく話をしましょう。もう一つの点として、今回特に今日の話の中で出てきたのが、このプログラムに関しての事で、村岡先生が400-thermal projectの話をしていらっしゃいました。エネルギーに関連する形での話なんですけれども、KTBなんかの話なんかも出ていました。このKTBというのは、science engineeringを広範囲に推進しようというものだったんです。で、共通の点というのは、私自身はこの会議に来て、例えば大陸地殻の勉強をしようと思って来たのではないですけれど、陸上の地殻に関してこれだけすばらしい勉強を出来るとは、私自身も思っていなかったんです。で、より広範囲な地殻の構造であるとかそういった事について話があったんですけれど、エマーマンさん如何ですか?

 

(エマーマン)

まずこのdiscussionのタイトルがいいですね。地球科学の将来の研究という事なんですが、掘削の研究ということだったんですけれども、この掘削に関して色々な協力があるという事で、ODPというのが非常に成功した国際的な研究プロジェクト、そして地球科学という意味では最も成功したプロジェクトと言う事になると思います。これは科学的にもきちんと管理されておりますし、また組織的にもうまく国際的に調整されていると言う事が、一つの成功の鍵だと思うんですね。これまでは暫定的な協力という形になっていた訳です。このcontinental drilling project、この陸上掘削のプロジェクトと言うのは、あくまでも国家プロジェクトとしてこれまでやって来て、それに関しての若干の協力があったのですが、フランスのメガサイエンスという事で、deep drillingというのが出て来ました。このdeep drillingというのは1992年に深海掘削という形で出されたものなんですけれども、この中で強く推進されていたのは、この陸上の科学掘削の中で幾つか掘削を行っているプロジェクトチームが国際的に協力をして行っているODPプログラムと言うのが有る、それと同時に国際的な協力という事で陸上掘削のプログラムとして、陸上掘削プログラムというのが既にいくつもパートナーを募って、そしてICDPとして、もう既に活動をしております。

 

 

 

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