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図5-20 かけまわし125トン型 作業姿勢の時間割合(選別)


 図5-20より上甲板で魚の選別をする作業者の姿勢は「空手運び」が21.4%と最も多く、次いで「立位」が22.6%と最も多く、つぎに「前傾(60〜90°)」18.9%、「(前傾しながら)運び(30°未満)」が12.7%となっていた。「空手運び」は漁獲物を入れるパン(595×370×130? 風袋2.8?)を持ってくるときの動作であり、「前傾」しながらの運び、「前屈」および「前傾」が合計で56.9%となっていた。ハッチ内の漁獲物の中を歩く「リスク姿勢」は1.6%となっていた。


図5-21 かけまわし 80トン型 選別作業


 図5-21よりかけまわし漁法80トン型の船楼甲板で魚の選別をする作業者の姿勢は「前傾(30〜60°)」29.8%が多く、次に「前傾(60〜90°)」18.8%、「(前傾しながら)運び(60〜90°)」15.6%となっていた。かけまわし漁法125トン船は、上甲板でベルトコンベアーからの選別を行っていたのに比べて、かけまわし漁法80トン型は船楼甲板で床に直接漁獲物を置いていたため、かけまわし漁法125トン型に比べて「前傾」や、「しゃがむ」姿勢が見られた。


図5-22 かけまわし80トン型 イカ選別


 図5-22よりかけまわし漁法80トン型の船楼甲板でイカを選別する場合、作業者の姿勢は「しゃがみ」42.0%と最も多く、次に「前傾(30〜60°)」14.9%、「前傾(60〜90°)」14.9%となっていた。かけまわし漁法80トン型は船楼甲板で床に直接漁獲物を置いていたためと考えられる。

 

 

 

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