三井造船(株)のLCROVであるRTVシリーズは、水深50m〜500mまでに対応する8機種が標準化されており、TVカメラを標準で装備し、ジョイスティックによる操縦システムを採用している。
本検討では、調査ユニットの機動性を考慮して質量約45kgの2kW級小型ガソリン発電機で運転できる機種の中でも、ある程度のスラスタ出力を備えた100MKII(水深150m)、200 MKII(水深200m)、300S MKII(水深300m)に着目した。
これらの機種はソナー、水中位置表示装置の他に、マニピュレータや各種センサー等の取付が可能である。
また、広和(株)のLCROVは、VEGA(水深150m)とNOVA(水深230m)の2機種があり、通常のROV同様に、上下・左右方向の水平への運動のみである。
以下に、それぞれの仕様を示す。