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司会者  時間がまいりましたので、早速、開始させていただきます。本日は、大変暑い中、皆さん、お集まりいただきましてありがとうございます。今回はGFRS(国際研究奨学財団研究事業部)のアフタヌーン・セミナーの第1回目として、当財団の吉田研究員が中国の国営企業の現状と問題点についてご報告いたします。

まずは、吉田氏の簡単な履歴をご紹介させていただきます。皆さんには、もう既に手元に差し上げていると思いますが、吉田氏は1987年に筑波大学大学院に入学、92年に卒業いたしました。卒業した後は、笹川平和財団の研究員としていろいろ、日本の地方の国際化とか、中国の東北……、北東アジアというんですか、その地方間協力のプログラムを担当しました。96年からは外務省派遣の専門調査員で、中国の瀋陽日本総領事館で2年間勤務しました。98年以降は現職です。

主な研究テーマは、中国東北地域の国有企業の改革の研究です。もう既に、いろいろ研究成果を発表しております。

では、早速、始めさせていただきます。

 

2. 講師報告

 

吉田  それでは、始めたいと思います。私、国際研究奨学財団の研究員をしております吉田と申します。よろしくお願いいたします。私は、1996年から今年の2月まで、瀋陽の日本総領事館で専門調査員をしておりました。そのときに集めた資料をこちらの財団に来ましてから、今、整理している最中です。今日は、その整理が終わった一部分をご報告させていただきたいと思います。

今日、お話しする資料ですが、このクリップでとめているものです。ございますか。まず資料のセットから説明したいと思います。一番上には、「国有企業改革の現状と課題-東北3省の企業破産の動向と社会に与える影響-」と書いてございます。このクリップを取ってください。29頁〜32頁、これがレジュメの本文です。全部で4枚あります。レジュメとしては非常に長いのですが、今日お話しする内容をほとんど文字で起こしてあります。ですから、ほとんどメモをとる必要はないと思います。それから、その下の33頁〜37頁、これが話の中で使う図表です。一番上が中国の地図になっております。その下の38頁〜39頁の写真、これも今日の話で使うものです。

一番下についております40頁〜68頁の資料には、右上に別添参考資料と書いてあり

 

 

 

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