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横断的手法による21世紀の海洋利用技術創出に関する調査研究事業報告書

 事業名 横断的手法による21世紀の海洋利用技術創出に関する調査研究
 団体名 シップ・アンド・オーシャン財団  


7] 運輸省

地球環境問題については、比較的むらなくプロジェクトが実施されている。

「地球温暖化対策」では、「監視-観測」および「モデリング・現象解明」に属するプロジェクトがみられる。「海洋汚染対策」については、比較的数多くのプロジェクトが実施されており、「海洋汚染対策」では原油汚染に対する処理技術が、「沿岸環境の保全」では埋立地の護岸や砂浜の水質浄化に関するプロジェクトが含まれる。「大気汚染」については、船舶からの排ガスに関するものが複数実施されており、他の省庁では扱っていないテーマとして特徴的である。「海洋環境マネジメント」については、「防災」の観点から、気象庁が中心となって地震、津波、台風、豪雨等に関するプロジェクトが比較的数多く行われている。

 

8] 自治省

「海洋環境マネジメント」の中の「防災」に属するものとして、海水を利用した林野火災の空中散布に関するプロジェクトが1件実施されている。

 

(3) 分野別にみたプロジェクトの動向

各分野別に「地球環境問題から見た海洋」に関連した研究開発プロジェクトの動向をまとめた。

 

1] 地球温暖化対策

「監視-観測」においては、現象解明に力点を置いた基礎研究と、技術開発に力点を置いた応用研究の両方が進められている。「モデリング・現象解明」については数多くのプロジェクトが存在するが、これらは「監視-観測」とペアで実施される傾向にある。「モデリング・現象解明」に含まれる実験的なアプローチも、他のプロジェクトの一環として同様に実施されているが、現象解明に特化しており応用研究に類するような実験は見当たらない。「地球環境問題の対策」に関する具体的なプロジェクトがほとんど存在しないことは注目に値し、今後の重要なテーマとなり得ることが期待される。省庁で比較すると、「監視-観測」や「モデリング・現象解明」は科学技術庁や環境庁、運輸省が中心となってプロジェクトが実施されており、「地球環境問題の対策」については数は少ないものの通商産業省で取り組む姿勢がみられる。

 

2] 海洋汚染対策

「水の浄化」については、生物機能を利用した浄化や環境造成による浄化などいくつかのプロジェクトが存在する。「海洋汚染対策」については、昨今の原油流出事故と関係して、生物化学的な方法を中心とした原油汚染処理に関するプロジェクトが多数みられる。

 

 

 

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