これらは、主として環境庁、通商産業省、運輸省により実施されている。一方で、赤潮発生機構や陸域からの汚染物質の影響に関するプロジェクトが、農林水産省を中心として複数実施されている。「沿岸環境の保全」については、埋立地護岸や砂浜水質浄化機構、沿岸生態系等について、いくつかのプロジェクトが通商産業省や運輸省を中心として行われている。
3] 大気汚染対策
「窒素酸化物・硫黄酸化物対策」については、舶用機関からのN2O排ガスの評価や処理に関するプロジェクトが、運輸省により数件実施されている。また、「オゾンホール対策」については、紫外線増加による生物影響の研究や、船舶材料としての代替フロンを発泡剤とするウレタン断熱材の研究等が行われている。
4] 海洋環境マネジメント
「防災」については、地震に関するプロジェクトが比較的数多く実施されているが、地震波の計測や地震計の開発等に力点が置かれており、地震予知にまでは至っていない。また、「環境保全創造」については、サンゴ礁やマングローブ林の保全に関するプロジェクトがいくつかみられる。「沿岸環境評価」については、直接該当するプロジェクトはみられなかったが、内容的には「海洋汚染対策」の中の「沿岸環境の保全」と重複しているものもあると考えられる。