さらに、プラス・どちらとも言えない・マイナスそれぞれに分化する傾向を持つものとしてあげられた「里親の状況」、「管内の里親の状況」、「児童福祉施設の状況」、「児童相談所の体制」は、里親制度に限らず、幅広く奥深い児童福祉施策・サービスの実施体制と深くかかわる内容である。いずれの場合にも、日常的な里親への支援・指導・研修、そして委託後の支援・指導、密接なアフターケアとフォローアップによって、里親への委託の促進や委託後の効果が期待されよう。
5 里親制度の今後の展望
以上の結果の考察を踏まえ、里親制度の今後のあり方に関する結果について検討を加えたい。
今回の調査において質問した内容は、これまでの経緯を通して、とくに今後制度上改正や検討を加えるべき内容としてあげられたものである。それぞれが、今後のあり方を考える上で重要な論点を含んでいるものである。それぞれの内容について、賛成・積極派、反対・消極派、判断不可能・猶予派の三つの割合についてあらためてみ