コメントにはこうありました｢小さい子どもと遊んでいたのはよかったが暴れてけがをさせないかと心配した。道では足が早くなったので私の先を行き、飛び出すので困ってしまいました。病気、事故などさせないように気をつけました。｣さらに｢S君は預かりたくない｣と書かれていました。
その短いメモから里親さんが5日の間に元気なS君にいろいろと気を揉み大変な思いをされたことが伺えます。しかしS君も伸び伸びとした生活ができず辛い思いをしたであろうことが容易に想像がつきます。
次の年、施設では別の里親さんに預けることになりました。評価が大きく変わりました。生活習慣で○が11個、社会適応で11個もらいました。コメントにはこう書いてありました。｢何事にも積極的で元気が良く誰からも可愛がられ素直な性格に感じ感心しました。このまま素直に成長してくれるように望みます。｣その後に｢大変明るい子どもで楽しい正月を迎えることができました｣と感謝の気持ちも添えてありました。S君の伸び伸びした生活ぶりが目に浮かぶようです。笑顔も見えるようでこちらも嬉しくなってしまいます。
