平成6年10月に第40回全国里親大会が長野県で開催され、その席上で私共夫婦が厚生大臣の感謝状を戴くことができました。おかげで善光寺様にもお参りができ、又帰路に子供達の生活も見れ、かわいい孫にも会え有難い旅ができました。
次に現在高校2年の子について延べますが生後2ヶ月で乳児院に預けられ、その後養護施設に4歳まで居ました。児童相談所より依頼を受け施設に迎えに行きました日、「お友達はクリスマスが来たらみんなお家に帰ったのよ、お母さん達が来ないので真由美は淋しかったから泣いたのよ」。「そしたらヒデ子ちゃんが、もう4歳になったのだから我慢しなさいと言ったから我慢したのよ」と言いました。まるで実の親子の会話でした。
そしてわたしがここに居る間、お父さんとお母さんはどうしていたのと聞きますので、「お父さんはお仕事、お母さんは病気で入院していたから、あそこにお願いしておいたのよ」と言いますと、もう絶対にやらないでと言うのです。赤ちゃんから4歳まで両施設でやさしい先生方に囲まれて何不足ない生活の中でも言葉に表せない心の淋しさがあったのではないかと思いました。