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食べ、おむつの取り替えと、お互いが初めての経験でした。日が経つにつれ少しづつ心を開いてくれる様になり、私達が学園から帰る時には「バイバイお利口さんでね。またあした来るよ」と言うと、「ダメダメ帰るのダメ」と反応するまでになりました。初めて会ってから一ヵ月余、随分なついてくれました。家にはオモチャやかわいい布団も買い求め、少々不安もありましたが、許可をいただいて泊めることになりました。ごはんをおいしそうに食べ、お父さんと風呂に入り、泣かずに安心している寝顔を見て、『良かったあー、期待できそう』と思うばかりでした。

うれしかったですよ、ほんとうに。

その後、必要な手続きをしながら委託の形で生活を共にしました。学園の先生、児童相談所の先生、裁判所の調査官、大勢の方々に大変お世話になりました。おかげ様で昨年の十一月に晴れて特別養子縁組の手続きをして入籍させていただきました。誠にありがとうございました。

(この文章は今から5年前、宮川家に光司君が委託され、特別養子縁組も無事成立し、両親と光司君、祖母の4人で仲睦まじく暮らしていた頃に書かれたものです。

 

 

 

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