まず最初にお母さんが病死された、小六と小四の姉妹を預かる事になりました。初めての事でもあり、私達里親も里子もぎこちなく、ぎくしゃくとした日々でした。
我が家には下の里子と同じ年の娘がいて、娘は私以上に色々と大変だったと思います。同じ年令という事もあり、娘に対してジェラシーを持ち、ランドセルを隠したり、娘の友達の物を黙って持ち帰ったり、そのため娘は半年以上も友達からいじめにあったり、本当に多感な年頃を里子と共に過ごしてくれました。
約三年間で、その姉妹は父親に引き取られました。その後、中学を出た男子二人、また主人が宗教家ですので、サラ金に追われる二十五歳の男性、息子と性格の合わない七十五歳のおばあちゃんと、我が家は毎日がとてもにぎやかでした。
そのような毎日を夢中で過ごしている内に、娘や息子は、これと言った特別な躾もしないのに、優しい思いやりのある子に育ってくれていました。
今まで預かった里子は期間が区切られていたのですが、五年前に預かった里子は「我が家から嫁に出そうね」と主人と話し合う程、我が子同様に育ってくれています。現在、小五の女子と中学三年男子、そして十七歳の女子の三人を預かっています。小