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(6) 里子と共に 竹内 春美

里親になって早十五年の月日が過ぎ去ろうとしています。里親になった動機は、長男がある私立高校に入学したものの、二年生になった頃から寮生活の規律を次々と破って、自由奔放な生活をするようになり、学校や、寮に対して大変迷惑をかける中、当然落第、自主退学という問題も出て参りましたが、常に我が子の味方になって弁護して頂いたのが担任の先生、寮の先生でありました。

本来ならば当然退学のところ、一年留年のみにて無事卒業出来ました。親身に及ぶ先生方の御恩は、私共夫婦にとって生涯忘れてはいけないことだと話し合っている最中、ポスターや新聞で里親と里子の心の交流を描いた記事を目にしたのです。とても感動し何とか我が子の御恩返しに里親になろうと、早速、児童相談所に申し込みました。幸いにも許可がおり里親になることが出来ました。

 

 

 

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