見透かしてか、あなたはあの頃、お母さんに怒られると「お母さん笑って!」と言ってくれたあの言葉が、今ではすごく懐かしくいとおしく思い出されます。
物心ついてからでも、おもちゃは全く買ってあげなかったけれど、あなたは全部自分で作り、ある時はメガネ、カバン、傘、またある時はセーラームーンの剣や電話、あなたが楽器のシンバルを作ったのには恐れ入りました。おもちゃ屋へ行っても全くねだらず、お母さんはねだるから連れて行かなかったのではなく、ねだらずにうれしそうに見ているあなたを見るのがつらくて連れて行かなかったんだよ。
保育園へ行っても、みんなと仲良く遊べるか心配だったけど、そんな心配をよそにクラス一番元気で、男の子にも負けていないと聞いてホッとしたものです。自分がリーダーでもないのに友達を仕切り、それがいい時もあるけど良くない時もあると言うことが、少しづつわかってくるのはいつの事でしょう。
小さな体のあなたが大きなお母さんを抱き、ポンポン背中を叩き、「いつまでも一緒に暮らそうね」と言ったあの言葉が、いつまでも現実であり続けることを祈っています。これからもいろんな楽しい事やつらい事があると思う。でも一人じゃないんだという事をわかって欲しい。ずっとずっと見守っています。 お母さんより