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私達夫婦も、これから先どれだけこの子達の近くで成長していく姿を見て行けるのかは分かりませんが、誰に対しても思いやりのある優しい女性に成長して、素敵な旦那様に巡り逢い可愛い赤ちゃんを抱かせてもらえる日の来ることを密かな楽しみにしています。

そしていつも願っていることは、二人に何か困ったことがあった時には、いつでも帰って来られる家でありたいということです。親子というのは何も血の繋がりだけではないと思います。心と心の交流だと思っています。

 

(4) 金メダル 西畑 宏子

オリンピック開催前年の一九九七年は、私たちにとって気忙しい年でした。「一年の計は元旦にあり」であるはずですが、除夜の音を聞き終えるや否や、夫は、早速半額のスニーカーを買いに出かけるのです。そんな夫に向かってチクリ「今年は、お金もそうだけどいろんな物が出て行く年になるよ、きっと…。」と、妬みを込めて言っ

 

 

 

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