所で手続きをしたのですが、相談所のはなしではなかなか特別養子縁組は難しく一年に一組もあればいいと言われ少しがっかりして主人と帰りました。
それから翌年の四月頃、ある日の夕方、児童相談所の先生から「一歳二カ月の美羽ちゃんという女の子がいます。」と連絡を頂きました。すぐにでも逢いに行きたくて、主人とその夜はまだ見たこともない美羽ちゃんのはなしで興奮して寝れませんでした。
それから毎日、美羽ちゃんの所に逢いに行きました。土、日には主人と二人で行きました。でもなかなかなつかず、むしろ私たちをさけるようにハイハイをしでどこかへ遊びに行ってしまうのです。しかし、一力月経つ頃になると、自然と私たちが来るのを待ってくれるようになりました。そして私達が帰る時に学園に置いていかれると思い、大声で泣くのです。主人も私も保母さんにさっと預け、逃げるように帰る日が続きました。そしてやっと六月から委託の形で我が家で生活することになりました。
大人ばかりの生活だった私達にとって新しい家族が一人増えたことで、明るい笑い声が多くなりベランダには可愛い洗たく物がゆれる毎日になりました。最初、私の側から離れず、私の後をずうっとついて来て何処へも行けない状態。主人がいてもおば