子供を育てるという事はあなたが思っているよりずっと困難なのだから、それは肝に銘じておきなさいと言うことなのでしょう。それは私たちにも分かります。子供好きな私の妹が、初めての子を生んだあと、「今、この子をベランダからポーンと投げたら、私はその瞬間から楽になるのに…」とぽつんと言った時には、彼女が音をあげるほどの育児とは、それほど過酷なものなのかと思い知らされた気がしました。まして、養子となると、子育てという戦いに加えて無神経な周りの人たちの偏見とも戦っていかなければなりません。また、これまでに参加した勉強会などで、これから『私たちの子』に降りかかる問題を考えると、果たして私たちに人の親たる資格が本当にあるのかと不安で一杯です。しかし、その子達が背負っているものに比べたら、私たちがこれからするであろう苦労などきっととるに足らないものなのだろうという気もします。
以前、里親会の会合である里親さんが「私たちは子供をもらったことで、子供がいなかったら経験できなかっただろうと思う事を、いっぱいさせてもらった。それがなによりうれしい。」と言っておられました。また、「親がしっかりしてさえいれば、た