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三、里親活動と今後の課題 福井県里親会会長 竹内 重富

3年前のあの阪神大震災、六千名近くの大勢の犠牲者を出すに至った痛ましい悲劇を通じて、我が国のボランティアへの関心が一段と高まって参りました。

今、私に出来ることは何だろう、何をすることが一番喜んで貰えるのだろう、何かお役に立つことをさせて貰いたいと、今までは行政が何かをしてくれるだろう、国が私達をフォローしてくれるだろう、と全てが他人任せの依存主義から、一転して、せめて今、私に出来る何かを掴むことによって、新たな人生観が展開する。

一人一人が支えあって、より良き社会を築こうと努力を重ねる、ボランティア活動の輪が広まって来たことは、ある面に於いては素晴らしい転機だと思う。

県の里親会活動も地味ながらも先輩諸氏の情熱を受け継ぎ、20年近くの年限を数えるに至りました。私が入会した当時(昭和58年)は養育里親さんが多い状況の中で、里親会としての組織がようやく固まりかけた時でした。特に15年前、当県が当番で開催された東海北陸ブロック大会が契機となって、県内の里親さんの交流会があり種々行事が行われました。

 

 

 

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