とか、幅広い活動を対象にしています。そんな中から社員のボランティア組織「セキショウふれあい倶楽部｣も昨年誕生しました。福祉施設を訪問したり、スポーツ大会を支援したり、ユニセフの物資収集もやっています。また、取引先や関連会社と行っている｢地区別責任者連絡会｣でもボランティア活動を行っていて、九六年から養護老人ホーム『徳風園』を毎月訪問して、清掃や慰問なども始めました。
堀田 昨年は映画『一本の手』の巡回上映も好評でしたね。
飯泉 はい。創業九〇周年の企画でやったものですが、記念行事の立案段階で、やはり地域に貢献できる内容のものを、という声が強く出ましてやらせていただきました。五〇〇〇人を無料ご招待する上映会を県内十ニカ所で実施したんですが、おかげさまで大きな反響をいただきました。
*『一本の手』･･･グループホームの新設に向けた新任介護福祉士の奮闘ぶりを描いたもの。(松山善三氏監修、原作、脚本。関連記事)
関彰商事株式会社
茨城県下館市に本社がある石油製品、自動車、空調設備他幅広く事業展開している商事会社。社長は県の社会福祉協議会会長も務め、ボランティア活動への理解が深い。地域密着型の企業特徴からも、地域への社会的な貢献活動を積極的に行っている。社員研修にもボランティア体験を導入するなど、地域活動を多角的に進めている。
堀田 やはり企業の場合、こうした活動を推進していくにはトップの理解が重要な要素になると思うんですが、その意味ではアメリカンファミリーさんの大竹会長や松井社長も非常にこの分野にご尽力されておられますね。では、若林さんお願いできますか?
若林 もともと当社は昭和四九年に七人で始めたアメリカの会社なんですが、最初は都内の貸ビルを転々としていて、地域を意識することもありませんでした。変わったのは平成六年に東京の調布に自
