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れていた保健・医療・福祉情報を整理・統合、データベース化している。さらに各課で発生した情報を関係するグループごとに登録することで、ワークステーションを通じての即時の情報提供、またオンライン処理による情報の即時検索・更新が可能になった(図1)。

システム化の効果としては、情報の重複をなくし関係部署間で共有化を図ったことにより、事務の迅速化・省力化、台帳管理の簡素化、窓口サービスが向上したことが挙げられる。

2] ホームヘルパー支援システム

ホームヘルパーなど直接サービスの提供者にとって、ケア記録等の記入やデータ処理に割く時間と手間はかなりの負担である。このような事務処理をできるだけ省力化し、直接ケアにより多くの時間がかけられるようにするために、高槻市立郡家老人デイサービスセンターでは、「ホームヘルパー支援システム」を導入している。

このシステムでは、ヘルパー一人ひとりが携帯情報端末「ザウルス」(図2)を携行し、派遣日時、サービス内容、交通費等の活動報告を現場で入力する。入力は端末画面上の該当個所に付属のペンで触れるだけ、もしくは手書き文字の認識も可能なため、短時間で簡単に行える。これらのデータは担当ヘルパーが月二回、センターのパソコンに転送し、紙に出力した入力内容の確認までを行う。

 

図2 携帯情報端末「ザウルス」 ((株)シャープ製)

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