2. なぜ情報化なのか
介護保険は、これまでの社会福祉サービス提供の制度と違い、次に述べるような、特徴的な新しい仕組みを持つため、幅広く情報システムの支援が必要になってくる。
まず、第一に介護保険は、1]受給資格や要介護状態区分の認定、2]要介護状態区分に応じた給付額の上限管理、3]事前計画に基づく介護サービスの提供(ケアマネジメント)といった、従来にない仕組みをとっており、そこには多量の情報と事務処理が発生する。従って、必要なサービスが効果的かつ効率的に提供されるためには、保険者、審査支払機関サービス事業者といった関係各機関ごとに発生し、分散して蓄積される関連データを、ネットワークの活用により共有・活用し、事務の効率化を図ることが求められる。