「年を取って頑固な人は、もともと若い頃から頑固なんですよ(笑)。ただ、加齢によって状況が不利になったときに、元々の性格が目立つようにはなりますね」とは同研究所心理学部門の下仲順子部長。若い頃は、悪い性格や不適応な性格があったとしても、若さや活動性であまり目立たないということもある。ところが高齢になるとそれをカバーするものが衰えて、悪い部分が際立ってくるというわけだ。
「もともと柔軟性や協調性のあるおだやかな人は、痴呆にならない限り、年を取っても性格は変わりません」(下仲部長)。
正常な老化についてみなが知る必要がある
なるほど、なるほど。何となくm子にも、わかってきました。が、他人を理解すること、増してや違う世代を理解するのはなかなかむずかしい。これは高齢者の側にもいえること。ふれあい活動を進めていくうえで、いったいお互いにどう理解し合えばいいのだろう。