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企業ボランティア

 

 

「出前パチンコ」にワクワク"フィーバー"

東京都遊技場組合連合会

 

東京都内のパチンコ店一六〇〇店が加盟している「東京都遊技場組合連合会」が、同会ならではの一風変わったボランティア活動を実行中だ。「ドルフィンシップ号」と名付けられた移動パチンコ車が老人ホームを慰問して、ホームで暮らす高齢者らに喜ばれているという。そんな活動の現場をちょっとご紹介しよう。(編集部)

 

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東京都遊技場組合連合会(以下都遊連)の移動パチンコ車「ドルフィンシップ号」は、四トン車を改装したもので、車の両側に五台ずつ計一〇台のパチンコ台が設置された、まさにミニパチンコホールといった趣。同車は都遊連加盟店が二〇〇〇万円を出し合って完成させたもので、車内への乗り入れ口にはスロープも付いており、車イスに座ったままプレーを楽しむこともできるなど、さまざまな配慮がされている。

実は都遊連では以前から、老人ホームに暮らす高齢者の気晴らしにと、古くなったパチンコ台を提供してきた。しかし、いつもいつも同じ台ではやるほうも台に慣れてきておもしろくない。また、パチンコ台の維持管理などの手間も大変だったりしたことから、パチンコ台を積んだ車を巡回させることを思いついたという。

そこで、まず活動をはじめるに当たって、都内の特別養護老人ホームに希望調査を行った。すると、なんと七〇ケ所から希望があったとか。地元のパチンコホール組合からも、「汗を流しながら社会貢献ができるなら」と、積極的なボランティアの応援の輪も広がり、専従職員一名、運転要員三名でスタートすることに決定。一九九六年九月から、駐車スペースのある都内の五〇ケ所以上の特別養護老人ホームを対象に、週一回の割合で慰問を重ねている。

 

 

 

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