だいたいダメで、時には総会屋まがいに扱われて不愉快な思いをされてる。申し訳なくてうかつなことには使えないですよ。でも一番悪いのが私で、つい、あれもやりたいこれもやりたいと(笑)。でも気持ちよくがんばりますといっていただけてありがたいことです。
柴田 頭を下げてくれるボランティアさんが一番ありがたいんですよ。賛助会員さんでお金を集めてくれる人がいると、涙が出ます。
村山 うちも「ぱらボラ」で「どうなるサロン!」と、お金がない状況を書いた時、参加者の方まで「今日の手芸の材料費は出すから」と心配してくださって。苦しい台所をやりくりして材料費なども無料にしてますが、でも「ここに来るのが楽しみ」といってくださるみなさんのお顔をみると、よし次もがんばろうと思えるんです。
堀田 それが一番の活力源ですよね。
村山 「震災のあとすべての意欲も失ったけど、このサロンに来て元気になった」という高齢者の方もいらっしゃいました。そういう言葉、忘れられないですよね。
柴田 みなさんが頼りにしてくれているんだなあと、それが実感できるとき本当にうれしいんですよね。山形は雪が多いですから、冬が一番心細いでしょう。そんな時に十五分くらい出かけて雪を片づける。私たちはいわれたらすぐ飛んでいけるし、それも短時間でいいんです。新鮮な山菜をもらったから天ぷらにして欲しいとか、急に具合が悪くなって病院に行きたいとか。こういうことは介護保険じゃできないでしょう。自分が年を取ったときに、「こんなふうにしてもらえるとうれしいな」と感じられる助け合いを、これからも地域でやっていきたいですね。
堀田 人は体の介護だけで幸せになることはできません。介護保険がスタートすれば、ますますお話のようなボランティア活動が大切になってきます。ぜひこれからもみんなでがんばってやっていきましょう。今日はどうもありがとうございました。