日本財団 図書館


堀田 おっしゃる通りですね。介護保険の認定を受けずにいられれば、本人はもちろんみんなにとっていいことです。まず予防のふれあい活動で高齢者の元気をサポートする、だんだん体が弱くなったら、今度は楽しみと安心感をふれあい活動でお届けする。そんなふうにして、ふれあいボランティア活動が公的介護保険と車の両輪として、広まっていってほしいと願っているんです。

 

009-1.gif

 

自分がしてもらいたいと思うことを気軽に、温かく広めたい

堀田 お二方の団体ともすばらしい活動をされてますが、草の根団体の常で、運営のご苦労も多いでしょう。

柴田 会が大きくなるほど、どうしてもお金がかかりますね。みんなで工夫はしてるんですが。行政の補助金などもないし、これからは企業の方にも、もっともっと働きかけていこうと考えています。

村山 うちの団体の活動資金は助成金がほとんどですが、だんだん削られています。広報紙に協賛広告をもらおうとか、営業部隊を男性にお願いしてもっと賛助会員を募ろうとか。今の事務所も仮設住宅を無償で借りてるんですが、期限が一年なんです。実のある活動を続けて、支援していただけるように何とかがんばらないと。

堀田 教室とか、企業さんの寮とか、空いているところをどんどん市民団体に開放してもらえるといいんですけどね。企業の社会貢献のひとつの形にもなるんですよ。

柴田 決してお金だけじゃなくて、たとえばボランティア休暇で社員が一人でもうちに来てくれれば、その分助かるんです。五周年のパーティである社長さんが「目からウロコが落ちたようだ」とおっしゃってくださった。どう支援したらいいのかわからなかったんですね。こっちも具体的にいっていかないとダメだなあと。

堀田 うちの財団では六名の方がボランティアで募金係をやってくれてます。でもこの時勢ですから

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION