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ふれあいボランティア活動で地域にぬくもりを

堀田 介護保険で提供されるサービスと、それ以外の部分を同じ団体がやれれば、受けるほうは安心です。他の指定事業者と連携してふれあい活動や生活支援をするというやり方もあるし、団体の中に介護をやろうという人もいるなら、一緒に提供できる形態を考えていくといいと思うんです。

柴田 そうですね。

堀田 業者にとってはすごい競争相手ですよ。こっちは心のサービス付きなんですから(笑)。競争になれば自然に業者のサービスも質が上がっていきます。都市部では複数の業者の競争が見込めますが、地方の、特に過疎の町なら業者は独占を条件に入ってくるかもしれない。あるいは業者すら来なくて社協、農協の独占状態とか。ボランティア団体は利用者に代わってオンブズパーソン、監視役としての機能も持つわけです。何とかそういうふうにうまく進んでくれないかなと。ふれあいサロンと介護保険は現時点では特にかかわりはないでしょうが、村山さんは個人的にはどうお考えですか?

村山 私たちの活動は高齢者の方の生きがいづくり、「寝たきりになる前に予防しましょう」が理念ですから、少しでも健康に、少しでも介護保険の対象になるのを遅らせることができれば、大きな意味で介護保険制度を支えることになると思っています。

 

 

 

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