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堀田 サロンでは最初は知らない人ばかり、すぐうち解けられますか?

村山 震災という共通の話題があるので、その話になればすぐに。高齢者の方の心の奥にはまだ深い傷が残っているんですね。何とかこういう活動で気持ちを癒していただければうれしいんですが。

堀田 本当にそうですね。プログラムはどんな感じなんですか?

村山 一時間半の中で、最初の一〇分は医師会の先生や栄養士さんによる「健康」とミニ講座、約四〇分が毎月のイベントとして手芸やゲームや地域の方の特技披露、残り四〇分がティータイムです。

堀田 男性の参加者は多いですか?

村山 それが問題なんです。参加者の一割いるかどうか。囲碁や将棋を入れたら、という案もあったんですが、無口になるし、サロンの趣旨と違うんじゃないかと。男性を含めて、引きこもりがちな人をどうするかが課題です。

堀田 自ら楽しむ気持ちをまず持っていただかないと、なかなかむずかしいですからね。

村山 お誘いして逆にストレスになる方もいますでしょう。柴田さんのお話のように、そういう方にはボランティアでお訪ねするとか。地域全体で情報交換して連携した活動ができればいいですね。

 

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ふれあいサロンで作った手芸作品。短時間で仕上がるよう事前の準備も大変だ。

 

草の根団体と介護保険のかかわりは?

堀田 村山さんのところは、お元気な高齢者を中心とした心のふれあいの活動。一方、柴田さんのほうはそのもう少し先。ちょっと体が弱くなられた高齢者の方などに、生活支援を含めたふれあい活動をされておられる。今度の公的介護保険制度とどうかかわるかが考えどころですが、いかがですか?

柴田 まだ悩んでいるところです。

 

 

 

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