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堀田 これまでは病院は病気を治すところ、施設は体の介護をするところという概念だけでした。気持ちを生き生きさせてあげるなんて考え方はようやくここ最近でしょう。でもまだ気持ちはあっても人手がないとか。そこを草の根のほうでやってあげないと高齢者が気の毒ですよ。

 

待合室が即席サロンに早変わり

堀田 お話に出たふれあいサロンの内容を少しお伺いできますか。東灘・地域助け合いネットワークさんは、あの震災のあとすぐに被災者への支援を中心にすばらしい活動をされて、今は広く地域に根付いた活動をしておられる。中でもふれあいサロンはまさに高齢者にふれあいの場を提供しようという活動ですよね。サロンは東灘区全域でやっておられるんですか?

村山 はい。区内を十五地域に分けて、そのうち十三ケ所で各月一回ずつやっています。年度内には残り二ケ所でもやる予定です。各地域のお医者さんに協力いただいて、病院の休診時間に待合室やリハビリルームをお借りしてるんです。地元の医師会から、「あそこの病院がいい」とかご紹介いただけるので。

堀田 ほおー、それはいいですね。

村山 やはり地域の活動ですから、できるだけ連携していこうとお願いしています。民生委員さんにも高齢者の方々の誘い出しにご協力いただいたり。私たちもサロンのチラシを待合室に置いたりして呼かけています。

 

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