子どもの年齢を見ると、2歳児に関する相談が多く複数回答ながら79.6%に達しています。すなわち全体的には3歳以下の子どもについての相談が多く、4歳以上児の占める割合はそれぞれ1ケタ程度と少なくなっています。
実際の相談内容については、その割合の多い順に見ると以下のようになっています。
1] 遊べない、人見知りなどの社会性に関するもの 11.1%
2] 偏食、おやつの与え方など食事に関して 9.4
3] わがまま、乱暴など性格に関して 8.6
4] 夫婦の問題、祖父母の甘やかしなど家庭に関して 8.5
5] 予防接種、アレルギーなど医学的問題について 7.3
6] ことばの遅れ、吃音などことばに関して 7.2
7] ほめ方・叱り方、おもちゃの与え方などしつけについて 6.9
8] おむつ、夜尿などの排泄に関して 6.8
9] 母乳からミルクへの切り替え、ミルク嫌いなど授乳について 5.9
10] 夜泣き、うつ伏せ寝などの睡眠に関して 4.4
この他では離乳、くせ、身体発育などの相談になっていますが、内容自体多種多様で、保育所の子育て相談の特色が表れています。
このように子育て相談ではさまざまな相談が行われていますが、実際に困ったケースについては、次のようなものがあります。例えば、夫婦間のトラブルへの対応や相談の進め方、依頼者との関係などが多く報告されています。また、なかには相談時間についてや「多忙な時期」での相談のあり方についてのケースも少なくなく、相談を受ける態勢が問題とされている場合が見られます。