看護の重点は清潔を保つことですが、室内の空気が乾燥しすぎていないか、などといった面にも注意をはらって下さい。また、外から帰ったら、洗顔や手をきれいにする習慣をつけておくとよいでしょう。
また、まつ毛が内側に入っていることもあるので、この場合も医師に診てもらって、経過をみるようにしましょう。
(70) むし歯
胎児期に、母体の不健康とか、バランスの崩れた栄養状態などから、十分な栄養が摂れなかったなどが、赤ちゃんの乳歯の歯質を悪くするといわれています。
そして、乳児時代の栄養が、永久歯の歯質に影響します。もちろん、食べ物によるむし歯の発生が最も多いと言えます。
むし歯は、生まれつきもっている歯の質、口の中の細菌の性質と、甘い食べ物がはりついている時間の三つが重なって、これが大きな原因となります。
むし歯は、治療するものでなく、予防するものといわれています。大人ばかりでなく、子どもにも非常に多いものです。小さい子どもの治療は大変ですが、進みもはやいものです。
どうせ生え変わるのだからと、いわれていた時代もありますが、むし歯は単に歯だけの問題ではなく、腎炎とかリュウマチ熱とかいう病気の原因ともなります。